最新の解体工事の方法 ｜スマイル解体@札幌

解体工事の方法は、建物の構造・規模・立地条件・周囲への影響などに応じて最適な工法を選ぶ必要があります。ここでは、2025年現在の最新の解体工事手法・技術動向を整理して紹介します。

1. 《主な解体工法と特徴》

(1) 重機による機械解体（一般的工法）

対象：木造・鉄骨造・RC造（小～中規模建物）

方法：バックホウ（油圧ショベル）やブレーカー付き重機で建物を順次解体。

【特徴】

・速い施工が可能

・高所作業は足場や吊りワイヤーで安全確保

・周辺への騒音・振動が発生

【最新動向】

・GPSやIoTで重機の稼働状況を管理し、安全性・効率性を向上

・遠隔操作・無人重機で危険作業を削減

(2) 手壊し解体（小規模・住宅密集地向け）

対象：木造住宅、隣接建物が近い場合

方法：作業員が手作業で内装・屋根・外壁を順番に撤去

【特徴】

・騒音・振動が少ない

・廃材分別が容易

・作業に時間がかかる

【最新動向】

・内装材のリサイクル・再利用を意識した分解手順

・アスベスト含有材料の専門分解技術

(3) ブレーカー工法

対象：RC造・鉄筋コンクリート造の床・壁

方法：油圧ブレーカーでコンクリートを破砕

【特徴】

・部分破砕に向く

・騒音・振動が大きい

【最新動向】

・防振型ブレーカー・低騒音ブレーカーの導入

・粉塵抑制装置（散水・集塵）との併用

(4) カッター工法（ダイヤモンドワイヤー・コンクリートカッター）

対象：RC造・鉄筋コンクリート造

方法：カッターやワイヤーで構造体を切断して撤去

【特徴】

・精密に切断できる

・粉塵・騒音が比較的少ない

【最新動向】

・水噴霧による粉塵抑制

・高所や狭小地でも対応可能

・自動ワイヤー巻き取り装置で効率化

(5) レーカー工法（破砕工法の一種）

対象：コンクリート構造の部分破壊

方法：大型破砕機で建物を小片に粉砕

【特徴】

・短時間で大規模破壊可能

・粉塵・騒音が大きい

【最新動向】

・排塵・集塵装置を装備した大型破砕機

・解体現場でのIoTモニタリングによる安全管理

(6) 高層ビル・特殊構造物向け工法

【バルク解体（トップダウン解体）】

・高層建物の屋上から順に解体

・高層建築での作業効率・安全性向上

【ワイヤーソー切断】

・狭小地・隣接建物への影響を最小化

【解体ロボット・遠隔操作重機】

・高所や狭所で人員危険を減らす

・産廃分別も同時に実施可能

2. 《環境・安全を考慮した最新の取り組み》

【粉塵・アスベスト対策】

・粉塵飛散防止ネット・散水・集塵装置の併用

・アスベスト含有材料は封じ込め・専門除去

【リサイクル重視】

・コンクリート・鉄骨・木材の現場分別

・解体材の再利用率向上（50％以上を目指す事例も）

【ICT・AI活用】

・ドローンによる現場測量

・重機の稼働状況をIoTで遠隔監視

・作業員の位置情報管理で安全強化

【近隣配慮型工法】

・手壊し＋カッター併用で騒音・振動低減

・時間帯管理・振動監視センサーで周囲への影響を最小化

3. 《まとめ》

【木造住宅】

手壊し＋重機、部分カッター工法が主流

【RC・鉄骨造】

・ブレーカー工法、カッター工法、レーカー工法が中心

【高層建物・狭小地】

・トップダウン解体、解体ロボット、ワイヤーソーが増加

【最新の共通傾向】

・安全・粉塵対策・近隣配慮を重視

・ICT・遠隔操作・ロボットで効率化

・廃材リサイクル率向上を重視