北海道の空き家は全国と何が違う?~データで見る特徴と雪国ならではの注意点~

「北海道は空き家が多いって本当?」
「実家が空き家になりそうだけど、冬の間はどうなるの?」
と気になっている方も多いのではないでしょうか。
今回は、国の統計データをもとに北海道の空き家事情と、雪国ならではの注意点をわかりやすくご紹介します。
①北海道の空き家は約45万戸
総務省の「令和5年住宅・土地統計調査」によると、2023年の北海道の空き家は45万2千戸でした。
空き家率(すべての住宅のうち空き家が占める割合)は15.6%で、全国の13.8%を上回っています。
2018年の調査からは、約7万戸増えました。
他の都府県と比べると
・空き家の数は、東京都・大阪府・神奈川県に次いで全国で4番目
・空き家率は、47都道府県のうち高いほうから25番目(石川県・福井県と同率)
・空き家率が最も高いのは徳島県(21.3%)、最も低いのは埼玉県(9.3%)
となっており、数は多いものの、率は全国の中ほどといえます。
②札幌を中心に「賃貸用の空き家」が多い
統計上の空き家には、入居者を募集中の賃貸住宅や、売り出し中の住宅も含まれます。
空き家対策で特に注目されるのは、それらと別荘などを除いた空き家で、長く留守にしている家などがあたります。
この空き家が住宅全体に占める割合は、北海道が5.6%で、全国の5.9%を下回っています。
47都道府県の中では、低いほうから10番目です。
一方、札幌市では空き家15万5,800戸のうち、賃貸用が11万1,600戸と約7割を占めています。
北海道の空き家は、札幌を中心に賃貸住宅の空きが多いことが特徴といえます。
③雪国ならではのリスク
北海道で特に気をつけたいのが、雪による建物の傷みです。
国土交通省が公表している北海道下川町の事例の資料では、
人が住んでいない家は暖房の熱で屋根の雪が解けにくく、雪下ろしもされないことがあるため、
雪の重みで傷みが急速に進むおそれがあると指摘されています。
例えば
・屋根や軒が雪の重みで傷む
・屋根からの落雪が道路やお隣の敷地に入る
・建物が倒壊する
といったことが考えられます。
北海道立総合研究機構が以前、道内の自治体に行ったアンケートでも、
4割の自治体で空き家の被害が起きており、その中には雪による倒壊も含まれていました。
④放置すると固定資産税が高くなることも
2023年12月に施行された改正「空家等対策の推進に関する特別措置法」では、
放置すると特定空家になるおそれのある「管理不全空家」も、市町村の指導・勧告の対象になりました。
勧告を受けると、土地の固定資産税を軽くする「住宅用地特例」が受けられなくなります。
冬の管理が難しい空き家は、早めに今後の方針を決めておくことが大切です。
【出典】総務省「令和5年住宅・土地統計調査」、北海道「空き家対策について」、札幌市「令和5年『住宅・土地統計調査』結果の概要」、国土交通省 空家等対策の推進に関する特別措置法関連資料、北海道立総合研究機構 北方建築総合研究所 研究成果資料
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