アスベストのレベル別建材
・アスベスト（石綿）が使用された建材は、含有量や飛散性（飛び散りやすさ）によって「レベル1」「レベル2」「レベル3」に分類されています。これらの分類は、主に解体・改修工事時の作業管理や対策を決めるために使われます。
🔴 【レベル1】（吹付けアスベストなど）
● 特徴
・アスベストが容易に飛散する状態。
・一番危険性が高く、厳重な作業管理が必要。
・空気中に飛びやすいため、厳重な囲い込みや負圧除じん装置などを用いた作業が義務付けられています。
● 該当建材例
・吹付けアスベスト（耐火・断熱・防音目的）
・吹付けロックウール（アスベスト含有のもの）
🟠 【レベル2】（成形品ではないが、非飛散性がやや低い）
● 特徴
・固形化されているが、作業によってアスベストが飛散する可能性がある。
・加工や破砕時に注意が必要。
● 該当建材例
・石綿含有断熱材（ボイラー、配管の保温材など）
・石綿含有保温材・耐火被覆材
・耐火被覆板（ケイ酸カルシウム板第1種など）
🟢 【レベル3】（非飛散性アスベスト建材）
● 特徴
・成形されていてアスベストが飛散しにくい。
・通常の状態では飛散の恐れは少ないが、切断・破砕・研磨などの作業時には注意が必要。
● 該当建材例
・石綿スレート（屋根材、外壁材）
・石綿セメント板（ケイ酸カルシウム板第2種など）
・石綿含有ビニル床タイル
・石綿含有パッキン、ガスケット
🔧 【備考】：規制と対応
・日本では2006年以降、アスベストの使用は禁止されています。
・アスベスト含有建材を含む建築物の解体や改修には、事前調査の義務化（石綿則、労働安全衛生法など）があります。
・飛散リスクがある工事では、作業届出、資格保有者による対応、飛散防止措置などが義務づけられています。
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