「ビルを解体する場合、アスベス... ｜スマイル解体@札幌

ビルを解体する際に重要なのが、「アスベスト（石綿）」の取り扱いです。アスベストは、かつて建材に広く使用されていた素材で、吸い込むと健康被害（中皮腫や肺がんなど）を引き起こすため、解体工事においては厳重な管理が求められています。

【アスベストが含まれている可能性のある主な箇所】

以下のような建材にアスベストが使用されている可能性があります：

1. 《吹付け材（吹付けアスベスト）》

　・天井、梁、柱などに耐火、断熱目的で使用

　・古いビル（1975年以前）は特に注意

2. 《断熱材・保温材・耐火被覆材》

　・ボイラーや配管、ダクトの周囲に使用されていたケース

　・耐熱性が求められる箇所に多い

3.《仕上げ材（スレート・ケイ酸カルシウム板など）》

　・壁や天井の仕上げ材、外壁材、屋根材として使われた

　・押出成形セメント板などにも含有の可能性

4. 《床材（ビニルタイルなど）》

　・特に接着剤や下地材にもアスベストが含まれていることがある

5. 《その他》

　・電気絶縁材、ガスケット、パッキン、ブレーキライニングなど

【解体前に必要な対応】

1.《事前調査（アスベスト含有建材の有無確認）》

　・専門業者が建材のサンプリング・分析を実施

2.《届出》

　・アスベスト含有が確認された場合、自治体へ事前に届出が必要

3.《適正な除去作業》

　・専門の技術者が、防護服・陰圧装置などを使って安全に除去

4.《飛散防止措置》

　・水湿潤処理や養生措置で粉じんの飛散を防ぐ