「家を解体する場合、アスベストの含まれている箇所」について
家を解体する場合において、アスベストが含まれている可能性のある箇所は特に重要な確認ポイントになります。アスベストは吸引すると健康被害（中皮腫、肺がんなど）を引き起こすため、解体前の事前調査と適切な対処が法律で義務付けられています（日本では石綿障害予防規則などによって規制）。
🏠 《家屋解体時に注意すべきアスベスト含有箇所》
① 吹き付けアスベスト（高濃度の可能性）
（ア）天井裏や梁（はり）
（イ）耐火被覆材・断熱材として使われている場合
（ウ）昭和30〜50年代の鉄骨建築に多く見られる
② 含有建材（レベル2：飛散の可能性あり）
（ア）内装材
（イ）石膏ボードの継ぎ目処理材（パテ）や吹き付け塗材
（ウ）トイレや洗面所などの天井・壁パネル
（エ）床材
（オ）古いビニル床タイル、クッションフロアの接着剤
（カ）屋根・外壁材
（キ）スレート屋根、波形スレート、押出成形セメント板（外壁材）
③ その他（レベル3：通常の状態では飛散しにくいが注意が必要）
（ア）配管の保温材・継ぎ目
（イ）アスベスト入りの断熱材
（ウ）ボイラー周辺のパッキン・断熱材
（エ）煙突の耐熱材
🧾 《解体前に必要な手順（日本の場合）》
✅ 1. 事前調査の実施（アスベスト調査）
（ア）建材の種類を確認
（イ）含有の有無を分析（サンプリング・検査）
（ウ）建築年や設計図面をもとに専門業者が調査
✅ 2. アスベストが含まれていた場合の対応
（ア）専門業者による除去作業
（イ）飛散防止措置の実施
（ウ）自治体や労働基準監督署へ届出が必要
📅 《範囲の目安（いつの家に要注意？）》
◆もし「築年数がわからない」「具体的にどこを見ればいいか知りたい」といった場合は、建物の図面や工事記録の確認、またはアスベスト調査業者に相談するのが確実です。
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