中間処理場とは ｜スマイル解体@札幌

中間処理場（ちゅうかんしょりじょう）は、廃棄物を最終処分する前に、減量化・安定化・再資源化などを行う施設です。ごみの最終処分場の延命化やリサイクルの促進を目的として運営されます。

1. 《中間処理場の目的》
中間処理場は、以下の目的で運営されます。

　a.廃棄物の減量化

　　焼却や破砕を行い、ごみの体積を減らすことで、最終処分場の負担を軽減します。

　b.再資源化の促進

　　資源ごみ（紙・プラスチック・金属など）を分別し、リサイクル可能なものを回収します。

　c.有害物質の除去・無害化

　　廃棄物に含まれる有害物質を適切に処理し、環境への影響を抑えます。

　d.最終処分の効率化

　　焼却灰や圧縮物として、埋立処分しやすい形に加工します。

2. 《中間処理場の主な処理方法》

　a.破砕処理

　　廃棄物を細かく砕き、体積を減らし、リサイクルしやすくします。
　　家具やコンクリートがらなどの粗大ごみに適用。

　b. 焼却処理

　　可燃ごみを燃やして減量化し、熱エネルギーを回収する場合もあります（熱回収施設）。
　　ダイオキシン対策のため、高温焼却（850℃以上）が一般的。

　c. 圧縮・梱包処理

　　紙・プラスチック・金属などを圧縮し、輸送やリサイクルの効率を高めます。

　d. 選別処理

　　磁選機や風力選別機を使い、金属・プラスチックなどの資源を分別。

　e. 発酵・堆肥化

　　生ごみなどの有機系廃棄物を微生物で分解し、堆肥やメタンガスを生成。

3. 《中間処理場の種類》

　a. 一般廃棄物処理施設

　　家庭ごみ（可燃ごみ・不燃ごみ・粗大ごみ）を処理。
　　例: 焼却施設、破砕施設、リサイクルセンターなど。

　b. 産業廃棄物処理施設

　　企業活動で発生する産業廃棄物（廃プラスチック、建設廃材など）を処理。

　c. 特別管理廃棄物処理施設

　　医療廃棄物や有害廃棄物（PCB、アスベストなど）を安全に処理。

4.《環境への配慮》

　中間処理場は環境負荷を減らすため、以下の対策を実施しています。

　・排ガス処理（ダイオキシン・NOx・SOxの除去）
　・騒音・振動対策（防音壁、夜間作業の制限）
　・水質汚染対策（排水の浄化処理）
　・臭気対策（脱臭装置、密閉型施設）

5. 《まとめ》

・中間処理場は、廃棄物を最終処分する前に減量化・安定化・資源化を行う重要な施設です。ごみ問題の解決やリサイクルの推進に貢献し、環境負荷を抑えるための技術が活用されています。